学校法人 柿迫学園 あすなろ幼稚園

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あすなろコラム

~すこしのしあわせが いちばんしあわせ~ 2021.06.01

今からおよそ30年前の1992年。バルセロナで行われたオリンピックの水泳女子200メートル平泳ぎで、金メダルを受け取った少女は、目の周りにゴーグルの日焼け跡がくっきりと残るあどけない表情で、少し声を震わせながら、こう答えました。

 

「今まで生きた中で一番しあわせです」

 

それまで、まったく期待されていなかった無名の14歳の日本人女性が、世界が注目する大舞台で自己記録をいきなり4秒以上も縮めた五輪記録で優勝したわけですから、日本のみならず世界中に衝撃が走ったのは言うまでもありませんし、何よりいちばん驚いたのは本人だったのではないでしょうか。

 

人はそれぞれの人生の中で、思いもよらない出来事に喜んだり悲しんだりすることの連続です。しかし、本人の努力はもちろんあるにせよ、オリンピックで金メダルを取るなどの経験は誰しもができることではありません。はたまた、宝くじで1等を当てるとか、ゴルフでホールインワンするなど、あまりに嬉しすぎて思わず「♪ えらいこっちゃ えらいこっちゃ♪ ヨイヨイ ヨイヨイ」とひょっとこ踊りをしてしまうほどの喜びは、そう滅多にないでしょう。

 

であるならば、日常にありふれているような、ほんのちょっとした喜びにスポットを当ててハッピーな気分に浸ることが、しあわせの近道だと思います。昔のCMに「少し愛して、なが~く愛して」というキャッチコピーがありましたが、ほんのささやかな喜びを毎日実感する日々が送れればと思います。

 

世界中で今、しあわせを実感している人々は、きっと「すこしのしあわせが いちばんしあわせ」という思いで、人生を大いに楽しんでいることでしょう。

~ユーモアのセンス~ 2021.05.01

若葉を揺らす風がやさしく頬を撫でながら通り過ぎていきます。山々の翠も浮き上がるほどにくっきりと見えて「えっ、私、もしかしたら‥視力がよくなった?」と思うほど心地よい季節となりましたね。

 

暦は5月。いつもの博多の街なら「博多どんたく」で賑わいと活気があふれる時期ですが、昨年は中止、今年は演舞のみでパレードは中止になったようで「いったい、いつまで続くの‥?」とため息交じりにつぶやいてしまう今日この頃です。これを博多のお笑い伝統芸能「博多にわか」風に言えば「コロナ、コロナって毎日のごと言いよるばってん、いったい終息するのは、いつコロナ?(頃な?)」

 

地球上のあらゆる動物の中で、笑うことが出来るのは人間だけだと言われています。例えば、怒った犬や猫は見たことがあっても、人間以外の動物が笑った顔は見たことがありません。つまり「笑顔」というのは人間だけに与えられた特権なのです。

 

不謹慎だと思われるかもしれませんが、人が生きている中で出会う苦しみや悲しみを救ってくれるのは「笑い」だと私は信じています。実際に医療現場で日々献身的に患者と接しているドクターや看護師さん達は落ち込んだ患者さんの心に寄り添いながら一緒に落ち込むのではなく、闇を照らす光になるべく常に明るさとユーモア精神を失くさない努力をしている方も多いと聞きます。

 

昨年から続く出口が見えないコロナにより、さまざまな制約や我慢を長い間強いられている時ですが、そんな中だからこそ「笑顔」だけは忘れることなく、ご家族でたくさん笑える楽しいゴールデンウィークを過ごしていただければ、心にたまったストレスをきっと解放してくれることでしょう。

~失敗する勇気~ 2021.04.01

いよいよ新年度が始まりました。昨年度は連日のように報道されるコロナに恐怖心や不安感がぬぐえない一年でしたが、そのような年でも、時の流れだけは、まるでコロナのことなど知らぬふりをするかのように通り過ぎ令和3年度の幕開けです。

 

緊急事態宣言もようやく解除され、時差出勤やリモート会議などの対応も徐々に少なくなって、マスクや消毒は欠かせないものの新入生や新社会人がフレッシュな風を吹かせて街に活気が戻ることを期待しています。

 

そのような希望に満ち溢れたピカピカの新人たちですが、正直、今まで経験したことのないことだらけの世界に不安や戸惑いがあるのも事実でしょう。人は困難に立ち向かう時、失敗したらどうしよう・・・という思いが頭をよぎる事が必ずあります。「失敗したら恥ずかしい…失敗したら迷惑かける…」などと悩んだ経験は誰にでもあるでしょう。

 

しかし、最初から何でもできる人はいません。失敗を重ねながら、できなかった事ができるようになるのは子どもの成長も同じです。大人や経験者だってたくさん失敗します。初めての事はもちろんですが、経験した事でも時には失敗をするのです。ですから新人さんに求められるのは「何も分かりませんが、何でもやります」という積極性です。

 

できるかできないかではなく「何でもやります!」という失敗を恐れない気持ちで取り組めば、結果は失敗しても周りの人が必ずバックアップしてくれます。もっというなら、周りはあなたが失敗するかどうかの結果だけを見ているのではなく、いかに取り組んでいるか、というプロセスを見ています。何も分からない今だからこそ、たくさん失敗して、そこから多くのことを学んで欲しいものです。

~黄金の微睡~ 2021.03.01

ビートルズは名曲「Golden slumbers」の中で次のように歌っています。

 

Golden slumbers fill your eyes 黄金のまどろみが、君の瞳に溢れる

Smiles await you when you rise 君は目覚めと共に、笑顔になれる

Sleep pretty darling, do not cry おやすみ、愛しい人よ、泣かないで

And I will sing a lullaby 僕が子守唄を歌おう

 

特に何かをするわけでもなく、ただのんびりまったり過ごせる日というのは、ある意味とても贅沢な時間だと最近よく思います。私はこの時間を自分で勝手に「黄金の微睡」と呼んでいますが、これは心身とも疲れ果てた時に、与えられる金メダル級の何もしない時間。

スイッチで言えば完全にOFF状態の時間。人には時として、そのような時間が必要なのではないでしょうか。

 

トドと言われようが巨大な涅槃像と言われようが、冬眠中の熊みたいと言われようがいいんです。家の中で邪魔者扱いされようとも、ひたすらゴロっと寝転がって動かない。お腹が空いた時だけ起きて、食べたらまた寝る。そんな安穏な一日を過ごしてみるとあることに気づきます。

 

それは、非生産的な時間を過ごせば、必ず生産性は上がるということです。まさに冬の後に春が来るように、夜の次に朝が来るように、人の活動とは「無」から始まり「有」にな

コロナでテレワークを経験された方の中には「家に居ても仕事するときのパパはちょっと違うぞ!」という姿を家族に披露できた方もいらっしゃるのではないでしょうか。何はともあれ最近働き過ぎでお疲れの方は目覚めと共に笑顔になれる「黄金の微睡」が是非お勧めですよ。

~コロナに学ぶ~ 2021.02.01

長引くコロナ禍で冬の寒さが余計に身に染みる昨今です。2月2日は節分ですが、今年は鬼退治ならぬコロナ退治の豆を日本中にまいてほしいものですね。

 

その年の1年間を象徴する漢字が毎年12月に京都の清水寺で揮毫されますが、昨年の漢字は「密」でした。まさに「密」が招いたコロナの蔓延は、今もなお続いているわけですが、日本には、古来よりその「密」とは逆の言葉が非常に大切にされてきました。その言葉は「間」です。

 

例えば、部屋を示す言葉は「間取り」といいますし、居間や応接間や床の間など、それぞれの目的に合わせた「間」というものが各家庭にあたりまえのようにあるのです。また文章にしても、英文を区切るのにはピリオドしかありませんが、日本文には「、」と「。」を使い分けて、読み手が読みやすいような文章の「間」があります。

 

ソーシャルディスタンスなどと言われ、人との距離を取ることが求められるようになりましたが、もともと人と人には一定の距離が必要とされていたので「人間」という言葉が生まれたのでは?と勝手に推測する私です。

 

いずれにしても、「間」という区切りや距離感は今後ますます必要となって来るのではないでしょうか。「間」がなければ、それこそ「間抜け」ですもんね(笑)

 

後は、その「間」をどれくらい保てばいいのか?ということになります。近すぎてもダメ、かといって離れすぎてもダメ。TPOによって変わる「間」の距離感を上手に保つことが出来れば、人間関係はきっとうまくいく。たとえ距離は離れていても心を寄せ合い通じ合うことだってできる。つかず離れずいい関係。コロナ禍の中、我々はあらためてそのことを学ばなければならないのでしょう。

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