学校法人 柿迫学園 あすなろ幼稚園

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あすなろコラム

~野生のライオン~ 2019.10.01

野生のライオンと動物園のライオンとではどちらがライオンらしいでしょうか?

 

動物園のライオンと違い、野生のライオンは自らエサを求めなければ死んでしまいます。エサを得るには、当然そこに競争相手がいます。ライオン同士もそうでしょうし、他の肉食動物もそうです。競争相手がいるので、相手に勝つこともあれば負けることもあるでしょう。

 

そしてもし、負けが続いたとしたならば、命を落とすことになります。だから、負けないように努力が求められます。自分の命がかかっています。家族の命がかかっています。そのための努力は半端じゃありませんが、これらの努力は動物園のライオンには必要ありません。

 

野生のライオンにとって、競争相手がいる環境はごく当たり前のことです。その事を不思議がったり、はたまた動物園のライオンを羨ましがったりするライオンがいないから、野生のライオンはライオンらしいのです。

 

かつて名勝負を繰り返した永遠のライバルと言われた人たちを上げれば枚挙にいとまない通り、ライバル同士の競争は、必ずお互いの力を高めていきます。幼稚園も保育園もお互いが切磋琢磨する環境がないと発展しません。あすなろ幼稚園は、子どものあらゆる可能性を見つめながら、他の幼稚園では、あまりやらない事や出来ない事にチャレンジしてきました。そして、これからも試行錯誤を繰り返しながら、そのチャレンジは続きます。

 

~違いはいい~ 2019.09.01

人は十人十色と言われますが、得てして、その違いを認めたくない傾向もあるようです。例えば育児の世界で「わが子はこうあるべきだ」という固定観念が強いあまりに「何度言ったらわかるの?」とか「どうしてできないの?」という具合についつい子供につらく当たってしまうケースがあります。

 

教育熱心であることは決して悪くはないのですが、だからと言って親の理想を子供に押し付けても、いい結果を生むことはほとんどないと思います。ましてや、今の子供の姿や思いを無視して親の言いなりにしてしまうのは、出来るだけ避けて欲しいものです。

 

自尊感情という言葉がありますが、これは「自分に価値がある」と感じられる感覚のことで、自分を大切に思ったり、自分を好きだと感じる気持ちを表しています。ですから自尊感情が高ければ高いほど、自分を認める気持ちが強くなり、大好きな自分を大切に扱うことができます。

 

しかし、最近、この自尊感情が著しく低い子供たちが増えているそうです。その原因はまさしく、まわりから「自分の意見(気持ち)を認められない」という経験です。自分の意に沿わない行動をさせられたり、自分のしたいことを無理やり諦めてしまうという経験が多くなると「自分には価値がない」「自分のすること(思うこと・感じること)には価値がない」というような気持ちになりやすく、自尊感情がどんどん低くなっていくのです。

 

生活する上での基本的な躾など事の善悪を教えることは別として、親の理想と多少違ってもその違いにイライラしたり怒ったりせずに、むしろ、違っていて当たり前。その違いに子供の個性を見出すことが大切です。十人十色と言わずとも、例えば兄弟姉妹においてもそれぞれの違いがあり、その違いこそが子供の存在を表現していると思って接すれば、きっと明るい家庭が築けるのではないでしょうか。違うことはいい事です。ぜひ、子供たちそれぞれの違いを認めてあげて欲しいものです。

~子どもと汗~ 2019.07.16

いきなりですが、汗をかく人は元気です。時々、プールにでも入ってきたの?というくらいびっしょり汗をかいている人がいますが、そういう人はいたって元気です。逆に暑さから逃れるために、冷房の効いた快適な環境に浸りっぱなしという人は案外、夏バテでぐったりしている場合が多いのではないかと思います。

 

いわゆる汗というのは、皮膚の汗腺から出るものですが、汗を出す汗腺の数は、寒い国に生まれた人は少なく、暑い国に生まれた人は多い傾向にあり、つまり汗腺の数は、生まれた土地の気候や遺伝によって左右されるそうです。

 

さらに、その汗腺ですが、生後1ヶ月ほどの子どもから大人までの汗腺を調べたところ、2歳半の子には、すでに大人と同数程度の汗腺があったことから、人間の汗腺は2歳半ぐらいまでに決まると言われています。

 

2歳半なら、うちの子はもう手遅れじゃない‥。という方もいらっしゃると思いますが、実は「汗をかく」には汗腺から汗を出す機能が発達してなければならず、汗腺の数が多くてもこの発汗機能が体温調節には大事になってきます。

 

この汗をかく発汗機能は、思春期になるまでに育つと言われており、幼少の子どもはまだまだ未熟で、ひとつの汗腺から出る汗の量も少ないのです。ですから、暑いからと言って部屋に籠りっきりだと育つものも育たないということになります。

 

暑い夏だからこそ、子どもは戸外で思いっきり汗をかいて、体温調節機能を発達させることが肝心です。さらに言えば、熱中症はこの体温調節がうまく機能しない時になりやすいそうで、酷暑の夏はエアコンも必要ですが、この夏は、自分の体内エアコンで温度を調節できる機能を発達させるために、水分補給と汗をかくことを意識して楽しく過ごしてほしいと思います。

~Fの壁~ 2019.06.01

人が何かにチャレンジするときには、必ず乗り越えなければならない壁があります。例えばギターを始めたとして、最初は簡単なコードを抑えてポロ~ンと弾くわけですが、EコードやAコードは割に抑えやすいので「けっこう簡単じゃん!」なんて思うのも束の間、その先に立ちはだかるFコードの壁に「無理!無理!」と誰もが打ちひしがれるのです。そこで挫折してしまえば、弾いてみたかったこの曲もあの曲も叶わぬ夢となって儚く消えてしまいます。

 

幼稚園や保育園の子ども達は、毎日の園生活なのかで、出来なかったことが、出来るようになり、知らなかったこと、分からなかったことが理解できるようになります。まさに成長するということですが、そのためには、何度も失敗を繰り返し、壁にぶち当たりながらも、ギターのFコードのように難攻不落のごとく立ちはだかる大きな壁を乗り越えなければなりません。

 

つまり当園で掲げている目標とは、子ども達の目の前に立ちはだかる壁そのものです。成長するためには、必ずその壁を乗り越えなければならない。ですから、その壁とは決して邪魔なものではなく、人としての成長を促すためになくてはならない存在と言えます。

 

「あなたは、なぜ、山にのぼるのか」という質問に、「そこに山があるからだ」と答えた人はイギリスの伝説的登山家ジョージ・マロリーです。山があるから登る、壁があるから乗り越える。もし、壁がない世界があるとするならば、そこには成長もないと私は思います。

 

なぜ人は生きていくのか、それは、そこに成長するための壁があるから。人生とは壁を乗り越えるためにある。ですから、いろんなことにチャレンジしている子ども達に伝えたい。努力は決して人を裏切らない。あせらずあきらめずに努力の壁を乗り越えて前に進もう。なぜならその壁の先には「できたっ!」という成長の喜びが君たちを待っているのだから。

 

~五月の誕生~ 2019.05.01

生まれたての木々の若葉が陽光に翠を放ち山々は色濃く萌えた息吹をそよ風に乗せて鳥の囀りを誘います。そんな五月は、かつてない10連休という穏やかな休日の最中に、新たな時代の誕生と共にやってきました。

 

きらめく季節に

たれがあの帆を歌ったか

つかのまの僕に

過ぎてゆく時よ

二十才 僕は五月に誕生した

 

僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる

いまこそ時 僕は僕の季節の入口で

はにかみながら鳥たちへ

手をあげてみる

二十才 僕は五月に誕生した

 

この詩は寺山修司が21歳という若さで出版した「われに五月を」という作品にある「五月の詩」の序詞です。「平成」が終わり「令和」という新しい時代の誕生が五月ということで、皆様に紹介させていただきました。

 

「ひとつの終わりは、ひとつの誕生でもある」

春夏秋冬、巡る季節の中で、生命の繰り返しを感じながら、私たちは生きています。そして、いつまでもこの平和な時代が続くことにより、この世に生きるすべてが、生命のバトンを繋ぎながらそれぞれの歴史を築いていけるのです。生命きらめく五月に誕生した新しい時代が、今を生き、明日を担う子ども達にとって、すばらしい歴史が築ける時代になることを願っています。

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