あすなろコラム

~ほめ方のあり方~ 2015.12.07

「私、褒められて伸びるタイプなんです。」上司に思いっきり叱られている時にそんなジョークを飛ばす笑い話がありますが、褒められることでグレてしまったり腸(はらわた)が煮えくり返るほど頭に来て「進撃の巨人」化する人はいないわけで、基本的には大人も子どもも人は皆、褒められると素直に嬉しいし、その喜びが更なる意欲やヤル気を掻き立てるのは間違いないようです。

特に子どもにとっては、そのことがとても顕著です。わたくしの経験からもすべての子ども達が、褒めて伸びるタイプと言えます。たとえば教室でAくんを褒めたとしましょう。するとBくんもCさんも褒められたい一心で担任の先生に熱い視線を送ります。「ほら、見て!ぼくも出来てるよ!」「わたしだって出来てるよ!」瞳を輝かせてそんな視線を送る子ども達が何ともいじらしくて可愛らしく、とにかく「み~んな褒めてあげた~い!」という思いに駆られます。

「ほめて、みとめて、はげまして」当園では、子どもに対する保育者の姿勢をこの3つの言葉に集約して日々の保育にあたっていますが、そこには誤解してはいけない大事な視点があります。それは、のべつ幕なしに褒めても意味がないということです。いくら相手が子どもでも、わざとらしい見え見えの褒め言葉では心に響かないことは皆様もお分かりだと思います。では、どうすればよいか?

昔から「教え上手は褒め上手」と言われています。褒め方の上手な人を見ているとその答えがわかります。それは、出来たことに対して的確に褒める。さらにダメなことはしっかり叱る、失敗しても挫けないようにちゃんと励ます。そして、最後に出来たことをきちんと褒める。
「可愛くば、五つ教えて三つ褒め、二つ叱ってよき人となせ」二宮尊徳翁もかように申しているように「褒め方の在り方」により子どもの成長の伸び代は無限大に広がる気がします。

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