~五月の風~
海を渡り~山を越え~広大な草原を走り~世界中を旅してきた風が、五月の陽だまりに、まばゆく光る新緑を優しく揺らしています。その風を水代わりにして元気に泳ぐ鯉のぼり。そして、どこまでも続く青空に浮かぶ白い雲は、吹く風に「今日はどこ行くの?」と行き先を尋ねながら、ゆっくりと流れていきます。 五月は皐月「さつき」とも呼ばれ、木々の緑が豊かに色濃く輝く季節です。ちなみに昭和生まれの人は、これを「五月みどり」といい、澄み切った美しい空に「ぴ~ひゃら」と鳴きながら高く舞うヒバリを「美空ひばり」いいます。「~♪あーあー 川の流れのよーうに♪~」 スベッたところで、気分を変えて、ベランダに佇んで空を見上げると、浮かぶ雲ひとつひとつに決して同じ形がないことに、あらためて気がつきます。そんな雲のように、その日ごとに違った様子や表情を見せてくれる子ども達。晴れた日の雲はふわふわ真っ白でも、雨の日にはどんより重そうに浮かんでいる。しかし、晴れても曇っても雨が降っても、空に浮かぶすべての雲をやさしく導く風のように、子ども達一人ひとりの心に寄り添っていければと思います。 そして、五月といえばゴールデンウィークですね。幼稚園はお休みの日が続きますが、外出先で吹く風が、やさしく子ども達に語りかけてくれるとしたら、その風はきっと幼稚園の先生達でしょう。「〇〇くん、今日どこで遊んでいるかなあ~?」とか「〇〇ちゃんは、何しているかなあ~?」という思いが、風に乗ってみんなのところへ運ばれる-そんな先生達の気持ちをしたためた「風の便り」を感じてくれたらうれしい限りです。 さて、博多の街では65回目を迎える博多どんたく港まつりが開催されます。今年は「どんたく復活80年」の節目の年らしく国内外から個性あふれる14団体の1,300名を超える多彩などんたく隊が参加するそうですが、実は-「な、ななんと!」このわたくしも「出るんです!!」しかしながら、何しろこの私‥根っからの小心者で恥ずかしがり屋さんなので、もしパレードで私を見かけた時は、どうかお構いなく、その場を通り過ぎる風のように素知らぬ対応をしていただき、間違っても「あっ!園長先生だ!」と叫ぶことなきよう切にお願いする次第でございます(笑)
