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園から、ことばのお便り。

あすなろコラム

日々の想いや、季節のこと。

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~ひとりじゃないってこと~

~人はひとりでは生きていけない~ 過去の偉人たちがこのような言葉をたくさん残しています。そして、わたくしを含めて今を生きる多くの人々が、人生の節目節目を迎えるごとに、自分自身を振り返り、あらためてこの言葉に共感を覚えることと思います。 反面、自立という言葉があるように「自分の力で生きる」「他人に頼らない」という価値観が存在するのも事実です。確かに、自立することは、ひとつの成長の証として、とても大切なことですが、それまでの自分を支えてくれたのは、自分以外の存在 ― 家族や仲間等を含めた社会とのつながりであることも疑うことなき事実と言えます。 そして、教育者の新渡戸稲造氏は「世渡りの道」の中で、こう語っています。『誰の助けも借りず、誰にも心を開かずに生きることは、一見強いようでいて、実はとてももろい生き方です。本当の強さとは、他者と関わる勇気を持つことです。』この言葉の真意は「他者と関わるということは、単なる依存ではなく、また傷をなめ合うような愚痴り合いの関係でもなく、互いに学び切磋琢磨して、さらなる成長を促す関係であるべきだ」ということです。 私たちは時に「人に迷惑をかけたくない」「頼るのは甘えだ」と考えてしまいます。しかし、助け合って生きることこそが、古来より受け継がれた人間の本質なので、自分はひとりぼっちだと思わず、勇気をもって、つながりを求めて、互いに支え合う心を育ててほしい。家族や親友や職場の仲間や知り合い等、あなたのまわりには、求めさえすれば、支えてくれる人が必ずいるはずです。 現在、池井戸潤原作のドラマ「俺たちの箱根駅伝」が地上波で放映中ですが、駅伝というレースの中で感じる孤独や不安や苦痛を乗り越えるには、チームという仲間が必要です。コースを走るのはたったひとりでも、自分はチームの一員であるという誇りと安心感、タスキに込められた仲間意識と使命感があるから走り続けられる。人生もこれと同様、ひとりでは走れない、ひとりでは生きていけない。人と人との支え合いや助け合いがあるからこそ成長できる。我々保育の世界もきっとそうだと私は信じています。

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