~夏は夜~
突然ですが、最近購入したお気に入りの本をご紹介します。タイトルは「いとエモし」-エモい-という言葉が、SNSなどでよく使われるようになりましたが、そのままズバリ「emotion-感情」がぐらぐらと揺さぶられるような感覚が味わえるイラストや文章がいっぱい詰まった素敵な本です。人生をより深いものにするためには、この「エモい」という感覚を味わうことはとても大切‐。という観点から、日本古来の純文学の「エモい」名フレーズを「超現代風」に翻訳したのが、この本なのです。 たとえば、清少納言の「枕草子」―― 皆さんも何となく「むかし学校で習ったなあ~」と言う記憶はあると思いますが、その中に夏のことが語られている文章があります。 夏は夜。月の頃は さらなり。闇もなほ 螢の多く飛び違ひたる。また ただ一つ二つなど ほのかに うち光りて行くも をかし。雨など降るも をかし。 これを「いとエモし」風に訳したら下記のようになります。 夏は、もう絶対、夜だわ。しかも満月が近い夜ほどいいのよ。でもね、月が出てなくても意外といいかも。だって、真っ暗な中、蛍がそこら中にいっぱい飛んでるって、もうサイコーじゃないかしら。あっ、もちろん、たくさんじゃなくて1~2匹、ほのかに光っているのもエモいのよね~。何なら、雨が降ってもいいわ。しとしとと降る雨に湿った空気のにおいが「夏!」って感じしない?ついでに言うならさあ、蚊取り線香に、夜空に花火ときたら、まさに「キンチョーの夏‐日本の夏」だよね~。だから夏は夜で決まりだわ。(※本文から抜粋を私なりに多少アレンジ) いかがでしょう。昭和世代の「キンチョーの夏」は別として、これなら今風の子供達の心に「いとエモい夏」の感覚が伝わりやすい表現ですよね。ちなみに清少納言さん、わたしはずっと男性だと思い込んでいましたが、実は女性です。ですからこのエモい訳も必然的に女性言葉で綴られていますが、もし‥もしもですよ、清少納言さんが男性で、オネエ系言葉を使って書いたとしたら、それはそれで「キモい!」-もとい「エモい!」のかもですね(笑) あとご存じでした? 清少納言の名前の区切り方は「清少-納言」ではなく「清-少納言」だそうですよ。そんなこんなで、話は尽きませんが、皆様方も是非、この夏「いとエモい」素敵な思い出をたくさん作っていただければと願っています。
