学校法人 柿迫学園 あすなろ幼稚園

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あすなろコラム

~心根を育てる~ 2020.03.01

今年は暖冬と言われた通り、例年に比べて随分と過ごしやすい冬でしたね。暦の上でも立春は疾うに過ぎ、春はもうすぐそこまで来ていることを日中の日差しのやわらかさや優しい風に揺れる桜のつぼみの膨らみが知らせてくれているようです。先日、ある新春の集いで「今日はぬくかねぇ~」という長老の方の声が聞こえてきましたが「ぬくかぁ~」という博多弁を久々に聞いて、心がじんわりと温かくなりました。

 

さて、今月下旬の桜の開花宣言が待ち遠しい今日この頃ですが、美しい花を咲かせる桜の花は、冬の厳しい寒さに晒されても黙ってじっと耐えてきた枝が、葉もすっかり枯れ落ちて丸裸のまま、つぼみをしっかり守ってきたおかげなのです。私は毎年冬に園庭にある桜の丸裸の枝を眺めては「がんばれ!がんばれ!」と心の声で語りかけています。そうすると、不思議なもので、桜の枝からも「お前もがんばれ!」と逆に励まされているような気持になります。どんなに厳しい環境も黙って受け入れる木と向き合い無言で会話する、そうすることで心が安らぎ穏やかになれる。木にはそんな力もあることに気づきます。

 

しかし、そこでふっと、木には目に見える枝葉だけではなく、目に見えないもっと大切な存在があることに改めて気づくのです。それは根っこです。言うまでもなく根が弱ると木は育ちません。寒さに耐える丸裸の枝も春の陽光浴びて優雅に咲く花も瑞々しい色を放つ新緑もすべては根っこが支えているのです。

 

目には見えない根っこを育てる。木も人も同じです。我々は得てして目に見えるものばかりに心を奪われてしまいがちですが、目に見えるものを支えている、目に見えないものに、目を向けることの方が実は大切だと私は思います。人にも目には見えない「こころ」というものがあります。心の声や思いが言葉や態度となって見えてきます。心根を育てると言葉や態度も育つ。そんな思いでこれからも「心の根っこ」の育ちを大切にする保育を実践していければと思います。

~出来なかったのは何故?~ 2020.02.02

出来なかったことが出来るようになる」すなわち、それが成長というものです。人がこの世に「おぎゃー」と生まれてきた時には、ほとんど何もできません。それは、霊長動物の中で人間が最も未熟に生まれてくるからです。然るに、人の赤ちゃんほど生まれてから、まわりの世話が必要な存在はないのです。

 

しかし、人間が持っている他の霊長動物にない最も優れた特徴は、成長の「伸びしろ」が大きいということです。生まれてきた時が未熟な分、子供時代が長く、成長のペースは決して早くはないのですが、ゆっくり大人になっていく過程で、あらゆる環境を通して、その子なりのペースで成長していきます。ですから、この子供時代の環境こそが、その子の成長にとって、とても重要になるのです。これが、幼児教育の重要性、すなわち幼児期のおけるさまざまな体験が、その後の成長に大きく左右すると言われる所以です。

 

では、幼児期の子供達とどのような関わりをすれば、いいのでしょう。その答えは、言うまでもなく、人として生まれた特徴を理解した上で、粘り強く根気強く、深い愛情をもって関わる。ということでしょう。

 

言葉で言うのはとても簡単ですが、幼児教育にとって、これほど難しいことはないかもしれません。「何度言ったらわかるの?」「どうして出来ないの?」。このような言葉で子供を叱るケースがあるのも事実です。しかし、そこで一旦、深呼吸して考えてほしいのです。出来なかったのは子供のせいですか?悪いのは子供だけですか?あなたの指示や指導は適切でしたか?出来るのが当たり前と思い過ぎていませんか?

 

人はゆっくり成長して大人になる。もう一度そのことを思い出して、出来ない時は待つことも必要ですし、決して諦めないで、自分の関わり方を振り返りながら、あの手この手で接していれば、きっと成長してくれる。そんな思いで、子供と接していきたいものです。

~幸せを願うということ~ 2020.01.09

 

 

令和になって初めて迎えたお正月。皆様はどのようにお過ごしになりましたか。新しい年を迎えるにあたり誰しもが願うことは「怪我や病気をせずに、ひとつでも多くの幸せを感じる一年にしたい」といったところでしょうか。

 

世の中に、不幸になりたい!と願う人はいない訳で、「幸せを感じる」ということは、生きていく上での永遠のテーマと言っても過言ではないと思いますが、この「幸せを感じる」ということに関して、素敵な話があるので皆様にご紹介いたします。

 

ある人が、幸せになるためにはどうすればよいか?ということを偉い方に尋ねました。

そうすると、次のような答えが返ってきたそうです。

 

一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行け。一ヶ月だけ幸せでいたいなら、車を買え。

一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。一生幸せでいたいなら、何事にも感謝することだ。

 

床屋に行って髪を切ってもらえば、スッキリして、その日はとても気分良く過ごせるでしょう。車を買えば、最初のうちは運転するのがうれしくて、普段だったら面倒くさくて嫌だと思うお迎えやお使いも喜んで引き受けてしまいます。同じく家を買えば、最初は、部屋の装飾に凝ったり、こまめに掃除をしたりしますが、一年もすれば飽きてしまい、多少散らかっていても気にならなくなるというのです。

 

そして、いちばん大事なことが、最後の「何事にも感謝」です。人が感じる不満というのは、足りない所から生まれるのではなく、実は有り余るところから生まれるのです。欲しいものを全て手に入れても決して幸せを感じることはできません。むしろ、足りなくても身の回りに感謝する気持ちを持つことができれば、その人は一生、幸せだと感じることでしょう。今年一年、幸せを願うことより身の回りのもの全てに感謝する気持ちを忘れずに過ごせたらと思います。

~令和元年の年の瀬に思う~ 2019.12.20

 

 

今年も残すところわずかとなりましたね。思い起こせばいろんなことがあった一年でしたが、いちばん大きな出来事と言えば、平成から令和へと時代か移り変わったことではないでしょうか。

 

4月1日に新元号が発表された時、万葉集の「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ」から来ていることが説明されましたが、いずれにしても「令」、「和」それぞれの字には素晴らしい意味が含まれているので、新元号にもっともふさわしいとされたのでしょう。また「令」という字の「美しい」というイメージから、海外では「ビューティフルハーモニー」と訳されたくらいです。

 

加えて「令」には秩序や順序を正しくする、という意味があると私は思います。当たり前のことが決して乱れることなく万人の調和をもって続く。月は満ち欠けを繰り返し、季節も巡り、春になれば花が咲く、この当たり前のことが何よりも有り難く目出度い。

 

博多に有名な聖福寺という古刹(こさつ)があります。そこに仙厓(せんがい)さんという学識と高徳で知られ、武士にも庶民にも敬慕されたお坊さんがおりました。ある年の年末に、黒田藩の武士が来るべき新しい年に向けて何かめでたい言葉を授かりたいと思い仙厓さんの元を訪ねました。

 

そこで仙厓さんは早速、次の言葉をしたためて渡しました。「親死ぬ、子死ぬ、孫死ぬ」それを受け取った武士は怪訝な顔でその意味を問い質したところ、仙厓さんはにっこり笑って、こう答えました。「親が死んで、子が死んで、孫が死ぬ。順番どおりにいくことが人間にとって1番めでたいことで、親孝行、孫孝行とはそういうものだ」

 

令和元年という助走期間を経て、いよいよ、新しい時代が本格的にスタートする来年も美しき秩序や順序が守られる平和と調和の中で希望が湧く年になることを願っています。

~What School Could Be~ 2019.12.01

遅まきながら小生、携帯をガラ携からスマホに変えて3ヶ月ほど経ちました。最初は電話が鳴ってもうまく取れなかったり、メール打つにしても、打ちたい文字が出るまで、画面を押し続ける指に、つい力が入って、文字を打ち間違ったり・・イライラからさらに指に力を込めて打ち続けるものですから、そのうち画面が陥没するのではないかと思うくらい悪戦苦闘の日々でした。

 

そして、新しいスマホを手にして、あらためて思うことは、今の携帯端末に埋め込まれている機能は、今から20年ほど前のあらゆるコンピューターより、優秀かつコンパクトであるということです。つまり、いつでもどこでも気軽にネットからの情報を得たり、知人とのコミュニケーションツールとして大変重宝しているのです。

 

皆さんの中でYOUTUBEを知らない人はいないと思いますが、そのYOUTUBEで次のキーワードを検索してみてください。「The Future of work」。この動画は、その名の通り「仕事の未来」をイメージしていますが、映像が物語っていることは、今から10~20年程度先には、人の仕事の約半分が消え、今の子どもたちの約半分が未知の仕事に就くということです。

このような新たな時代はSociety5.0と呼ばれ、簡単に言えば情報化社会が4.0で、その次の時代ということです。今まで人間がやっていた定型化したルーティーンワークはすべてAIがやります。同じことを繰り返す仕事、長時間の仕事、危険な仕事、はたまた医療や建築の最新の仕事までもすべてAIがやってくれる社会が目の前にあるのです。

 

では、そのような社会で必要な人間の能力とは?その答えは「What School Could Be」という動画の中で語られています。いままで優秀さの物差しであった学習能力はほとんど必要なく、4歳児のような好奇心と自由な創造力、失敗を恐れないチャレンジ精神で楽しく自ら学ぶ。まさに、非認知能力を高める教育が求められると言うことです。

 

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