学校法人 柿迫学園 あすなろ幼稚園

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あすなろコラム

~失敗する~ 2018.04.10

新年度が始まり、いろんなところで希望に満ち溢れた新人達が初々しく輝いています。まさにピカピカの一年生ですね。しかし、今まで経験したことのないことだらけの世界に不安や戸惑いがあるのも事実でしょう。

 

人は困難に立ち向かう時、失敗したらどうしよう・・・という思いが頭をよぎる事が必ずあります。「失敗したら恥ずかしい…失敗したら迷惑かける…」などと悩んだ経験は誰にでもあるのではないでしょうか。新人さんの不安や戸惑いの原因はここにあります。

 

しかし、最初から何でもできる人はいません。失敗を重ねながら、できなかった事ができるようになるのは、幼稚園や保育園の子ども達の成長と同じです。大人や経験者だってたくさん失敗します。初めての事はもちろんですが、経験した事でも、時には失敗することがあるのです。大切なのは、失敗しても成功するまで諦めないで何度もチャレンジすることだと思います。

 

発明王で有名なエジソンは「してはいけないことは、失敗ではなく、失敗を恐れて新しいやり方を試さないことだ」と言ったそうです。そんな中、先日、ある研修会で新人さんのすてきな言葉を見つけました。

 

「何も分かりませんが、何でもやります」

 

この言葉には「失敗するかもしれませんが、何でもやらせてください」という前向きな気持が込められています。新人に求められるのは、できるかできないかではなく「何でもやります!」という積極性です。一生懸命取り組めば、結果は失敗でもまわりの人が必ずバックアップしてくれます。もっと言うなら、まわりの人は、あなたが失敗するかどうかの結果だけを見ているのではなく、いかに取り組んでいるか、というプロセスを見ています。何も分からない今だからこそ、たくさん失敗して、そこから多くのことを学んで欲しいものです。

~心に残る言葉~ 2018.03.02

「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」

 

私が大学生の頃、ゼミの先生が別れの挨拶に引用したこの言葉を今でも覚えています。

 

”どんなに美しく咲いている花だって突然の嵐によって、その全てを奪われることがある。そういうどうにもならない儚さこそが人生における別れで、この現実からは逃れることができない。だから泣くな。そしてただ前を見つめて歩くのだ。”

 

意味がわからなくても、力のある言葉は人の記憶に残ります。そして、その言葉に意味や解釈が加わった瞬間に、その人の心の支えとなるのです。

 

うまくいくと信じていたことがダメになった時、友達に裏切られた時、どうして自分だけがこんな目に・・というメソメソした嘆きに決別したい時、この言葉は私を救いました。花に嵐のたとえのように、生きていれば必ずどこかで突然の苦難に見舞われる。それはきっと避けようもなく、人生における別れと同様にあまりに切ない。

 

しかし、さよならだけが人生なら、幾多のさよならに直面することが、自分の人生を歩んでいる証なのだ。そう自分に言い聞かせて、辛い夜を何度も乗り越えてきたからこそ、今の自分があると思います。

 

3月は別れの季節です。さまざまな場所でお別れの涙が流されることでしょう。さよならだけが人生なら、二度と戻らない今を、この瞬間を大切に過ごしたい。そして、どんなに辛い別れが訪れようとも、決して忘れないでください。さよならのあとには、新しい出会いが必ず待っていることを。

~感じること~ 2018.02.01

1本100万円を下らない最高級のワインと1本5,000円のボルドー産のテーブルワイン、100グラム17,500円の神戸牛超高級ステーキとスーパーの牛肉(100グラム 680円)のステーキ。

さて、あなたはどちらが高級品でどちらが安物か、その味を利き分けることができますか。
ご存知の方も多いと思いますが、これは今年の芸能人格付けチェック番組で出題されたお題目ですが、私がこの番組を観るたびに思うのは、人間の味覚というのは、それぞれの生活や経験によって、ずいぶんと変わってしまうということです。
味覚のみならず聴覚や視覚も含めた人間の五感すべてに言えることだと思いますが、この番組で、絶対に外さないふたりの超一流ミュージシャン。最初は、ダイモンミチコではないですが「わたし、失敗しませんから」みたいな厭味で高飛車な態度が癪に障っていましたが、連勝し続けるふたりを観ていると、彼らの感覚の鋭さに脱帽してしまいます。
人間の感覚を研ぎ澄ますには、いろんな経験をして、感じたことや思ったことを蓄積するインプット能力と、その蓄積をいつでも引き出せるアウトプット能力が大事だと思います。いくらセレブな生活をしていても、ただボーっと日々を過ごしていては、感性は鈍るばかりでしょう。つまり、生活のレベルに関係なく、毎日の一つひとつの経験の中で、常に何かを思い、常に何かを感じることが大事なのです。
Don’t think. Feel! 「考えるな、感じろ」とは、ブルース・リーの有名な言葉ですが、感性とは、まさに感じる心により研ぎ澄まされていき、人としての成長はそこから始まるのです。要は、人から教えてもらうばかりではなく、自分で実際に体験して何かを感じる。なぜなら「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのですから。

~人生は出会いのドラマ~ 2018.01.10

作家、井伏鱒二の「さよならだけが人生だ」という言葉は有名ですが、人生において別れがあるということは、その数だけの出会いがあったということです。新しい年に、さて今年はどんな年になるんだろう、と思いを巡らせている方も多いと思いますが、人生の一コマ一コマは人や出来事との出会いによってそれぞれのドラマが展開されていく。ですから私は「さよなら」ではなく「出会いこそが人生だ」と言いたいのです。

 

我々の日々の生活は、昨日と全く同じ今日はなく、望むと望まざるに拘わらず、さまざまな人や出来事との出会いを繰り返しながら時が過ぎていきます。しかもその出会いは十人十色で、その人なりの出会いが織りなす人生のドラマが物語のページを埋めていく。これが人は自分の生涯を、世界にたった一冊しかない本にすることができると言われる所以です。

 

平成30年。第何章目かは それぞれでしょうが、今年も皆様の人生ドラマがスタートしました。主役はあなた自身です。「出会いこそが人生」。つらい事や苦しいこともきっとあるでしょうが、楽しいことやすばらしい出会いもきっとある。「苦楽は生涯の道ずれ」ですから、どんな時も希望を失うことなく、今年のページに自分なりの物語を描いてほしいものです。

 

さて、この「あすなろコラム」ですが、毎月園だよりに掲載し続けて10数年。来年の今ごろには200回の節目を迎えることとなります。内容の善し悪しは別といたしましても、これを書き続けることは私の大切なライフワークです。いつの日か、今までのバックナンバーをまとめたエッセイ集を上梓できたらと思っています。しかし、日々の業務に追われている毎日‥。さて、いつの日になるのやら‥。

 

~ラジオな夜~ 2017.12.20

先般、平成31年4月30日の今上天皇の生前退位をもって、平成時代の幕が閉じられることが発表されました。戦後の高度経済成長に生まれ、思春期から青年時代を昭和という時代で過ごした私には、昭和が終わる時ほどの身につまされるような寂寥感はありませんが、やっぱりひとつの時代が終わるというのは何となく寂しいものですね。

 

何かにつけて昭和と比較された平成ですが、30年もの間に我々の生活にさまざまな変化をもたらせました。中でもいちばんの変革は、アナログ時代からデジタル時代へということでしょう。そしてIT革命によりコンピューターが職場や家庭で欠くことのできない存在になった。そんな時代が平成です。

 

善し悪しは別として、時代が変われば、今まで必要とされてきたものが要らなくなり、姿を消すことになります。例えば、今、家電店でラジカセなる存在は、絶滅危惧家電に指定されています。(すでに、ラジカセって何‥?っていう人もいるのでしょうか‥。)今どきカセットテープを使う人などほとんどいませんもんね。

 

私の青春時代は音楽などを録音するのは100%カセットテープでしたし、ラジカセを通じてラジオ放送も深夜を中心によく聴いていました。当然、お気に入りの人気番組もたくさんありましたし、今でもそのことを思い出すと、懐かしさとちょっぴりセンチなほろ苦さが胸に込み上げてきます。

 

そんな折、先日、出張先のホテルでNHKラジオの「ラジオ深夜便」という番組を聴く機会がありました。スピーカーから聴こえるパーソナリティの声や音楽はシンプルでありながら心に優しくもしっかりと響くまさに昭和のラジオがそのまま現代にも生きていました。

 

平成という時代も生きてきた私にとって、平成を悪く言うつもりは毛頭ありませんが、何でも手軽さや便利さを追求したがゆえに、深さよりも、より広く浅くなり過ぎたような気がします。最近のテレビを見ると旅やグルメ、動物またはクイズものばかり。どれも同じに見えて仕方ありません。

 

お笑いタレントにしても、オシャレさはあるものの何となく軽い。昭和時代のハードなストレートパンチ的な強烈なキャラクター性に欠ける。万人にウケたいがために、リスクを避けてしまうから個性が消える。そんなことをあれこれ思いめぐらせながら、深夜放送のパーソナリティの囁きと仄かな部屋の明かりに包まれながらゆっくりとゆっくりと眠りにつきました。ラジオな夜、皆様も、たまにはいかがでしょうか。昭和を知っている人には特におすすめです。

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